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コンセプトノート

427. コンセプトノート10年のまとめ(2)

前回は、このコーナー(コンセプトノート)に10年間で投稿した426本のノートを振り返り、研究テーマの変遷という切り口でまとめ記事を作りました。今回は、繰り返し取り上げているテーマをいくつかピックアップしてまとめてみます。

継続 〜 続けるか?やめるか?

「続けるか?やめるか?」というタイプの決定には悩ましいものが多く、それだけに興味をひかれます。

 「取捨選択」でなく「取々選択」』(2006/1)、『あいまいさに耐える。あいまいさを楽しむ。』(2005/1)、『敢えて「継続しない」ことを継続的に選択していく、メタ継続力』(2007/8)、『「ところを得る」感覚 ― 辞めることが正しいとき』(2007/10)、『続けるという冒険』(2007/10)、『それから離れるな。しかし、それを続けるな。』(2007/11)

私淑 〜 内なる相談者を持つ

意志決定は孤独な作業ですが、内なる相談者を持つことはできます。

よい意志決定のための相談相手を育てる』(2009/3)、本に私淑する』(2010/10)、『意志決定の手本となる(あの人なら、どうするだろうか)』(2011/8)

暗示 〜 信じ込む技術

単発の「意思決定」についてでなく、それを重ねながら意志を定めていくプロセスを「意志決定」と定義しています。それだけに、何かを信じるに至るプロセスについて、本を読んだり考えたりする機会があったということでしょう。

「この仕事を地下で続けよ」という意志決定法』(2009/1)、『それを意識するだけでいい』(2009/3)、『宣誓効果』(2009/5)、『眠気を催す話』(2012/5)

主体的な選択 〜 すべてを選び、選び直す

これらは自分自身の選択を意識させる優れた方法だと思います。

「時間が無い」と言わないで過ごしてみると』(2003/10)、『一つひとつの選択を、能動態で表現する』(2009/8)、『やる気を見つけるために、現状を「選び直す」』(2011/9)、『過去に引きずられないためにも「選び直す」(2011/9)、つまむひと(ピッカー)ではなく、選ぶひと(チューザー)になる』(2011/10)

書く 〜 自分の過去・現在・未来を鏡に映すこと

書くこととは、つまるところ何なのだろうと、ここに短いまとめを書き付けようとして、かなり苦労しました。書くことは思考と言葉をつなげる作業であり、したがって自分を知ることです。それだけでなく、自分を励まし、いやし、夢をかなえる効果までも持っています。ひと言で言うなれば、特殊な「鏡」と言えるのではないでしょうか。

分かりたいから書く』(2002/10)、『 「書いておく」という魔法』(2003/3)、『週記のすすめ (1) (2) (3)』(2005/7)、『書きつつ考える、目標設定の5つのコツ』(2005/12)、『書くという癒し』(2008/1)、『「それ」を感じた瞬間に書きとめておく』(2010/5)、『葛藤を書きとめる』(2011/6)、『「意思決定日誌」の項目』(2011/8)、『EQを高める六識日記』(2011/12)

伝える 〜 相手の発見に寄り添う

個人のキャリアにおける意思決定では「伝える」要素はあまり重要ではないかもしれませんが、組織人としての意思決定においては、自分の考えを他人に伝え、合意を形成していくことは欠かせません。

伝道者は「布教」せず、教育者は「教育」せず、セールスは「販売」しない』(2007/6)、『「伝わる」を構成する7つの要素』(2010/4)、『伝えるために、相手と一緒に「発見」する』(2011/7)