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コンセプトノート

138. 週記のすすめ(1)

別サイトで始めたブログで、毎週金曜日にちょっとした「お題」を出しています。先週のお題は「続けていて良かったこと」。自分を振り返ってみて、わたしはまずこのコラム(コンセプトノート)に指を折りました。

週に一本コラムのような多少まとまった書き物をしてみることによって、自分の研究テーマを深掘りしていくことができると思います。

日記で「考える」のは難しい

日記は、考える材料を揃えるためには優れた方法です。日々感じたことや考えたことの断片は、頭に留めておかずにノートに掃き出しておいた方がいいでしょう。しかし、何かを考えるにはある程度まとまった時間が必要です。

ペースメイクが必要

かといって「時間ができたとき」「考えが浮かんだとき」ではどうしても途切れがちになってしまいます。週に1回である必要はありませんが、ペースを決めてアウトプットしていった方が結果的にたくさんの成果が出てくると思います。

まずは在庫一掃

何かについて一家言あると思っていても、2時間もぶっ続けに話していると主張が循環してきます。同じように、あるテーマについてモヤモヤと考えていたことなど、コラム数本で払底してしまいます。持論があっても、反芻しているだけでは広がりも深まりもしません。まず書き出す。吐き出す。そこからが「考える」スタートです。

強制アウトプットの効用

一度吐き出してしまうと、その次の週からは、直前の一週間に考えたことを書くことになります。しかし、自分の研究テーマだと思っていたことであっても、実はあまり「考える」ことに時間を使ってはいないことに気がつきます。

人の話を聞いて感動したり、本を読んでふ〜んと思ったりはしていますが、だいたいは「感じ」のまま流れていってしまいます。週に一本アウトプットしてみることで、なぜ感動したのか、自分の研究テーマにどういう肉付けをしてくれるものなのかを考えるきっかけが作れます。

過去の自分と比較できる

そのようにして新しく考えたことであっても、書いてみると、以前のノートとあまり変わり映えがしないように感じることが多いと思います。考えたことを書いて残しておけば、思考の堂々めぐりを防ぐことができます。

逆に、いつも同じ結論になってしまうことで、自分が揺らいでいないことを確認したくなるようなトピックもあります。「自分ナビ」の感想としてしばしば受け取るのが、「書いてから1年2年して振り返ってみると、思ったよりブレていなかった」というコメント。

……長くなってきたので一度ここで切り、別に実践編を書くことにします。