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コンセプトノート

292. 社会人として「味方につけたい」3つの力

以下のような「力」は、「能力」ではないので「伸ばす」という言葉はしっくり来ません。でも世の中に働いている力ですので、「活かす」あるいは「味方につける」という観点で高めていけるとよいなと思っています。まとめ記事風に3つに束ねてみました。

複利の力−時間を味方につける

 「世界で最も強い力は、複利だ(The most powerful force in the universe is compound interest)」と、アインシュタインが言ったとか言わなかったとか(検索したのですが確証が得られませんでした)。複利とはある期間内に得られた利子を次の期間の元金に足していくこと。よく「利子が利子を生む」と言われます。幾何級数的に増えていくので、合計はわれわれが直感的に想像する以上に大きくなります。

 複利の効果を「継続していくと、一つひとつの努力の合計を上回るような成果につながること」と定義すれば、われわれはさまざまなところで複利の効果を感じています。学習を続けていくと、以前に学んだ知識同士がつながってきます。テーマを決めてブログを継続的に書いている人は、書くことで情報が集まり、ある種の好循環に入ることを実感します。人のつながりもしかり。

 複利の力は「習慣」から生まれるということですね。

偶然の力−運を味方につける

 偶然に関してはこのノートで何本か書いてきました。まとめると「積極的に布石を打って期待すべし。ただし、好ましい偶然が『いつ』起きるかはコントロールできないので、依存すべきではない」という態度で接するのがよいように思えます。

読み物 – 042. 好ましい偶然を起こす
読み物 – 083. わらしべ長者の自己投資
つづろーぐ – ツクというスキル(1)
読み物 – 255. 偶然は必ず起きる
読み物 – 251. ご縁(偶然の出会い)がもたらし得るもの

縁の力−他人を味方につける

 「他人を味方につける」と書くとなんとも謀略的ですし、「他人に頼る」と書くと他力本願なかんじです。人のご縁というものも偶然の一種としてとらえることができ(「ご縁(偶然の出会い)がもたらし得るもの」)、わたしはそのように考えて(つまり「期待すれども依存せず」という感じで)います。人のつながりは社会科学でも研究されていますので、目が離せない分野です。

ミニ書評・リンク集 – 新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く
読み物 – 107. 人脈の広さと深さ、どちらが大事か
読み物 – 162. 転職年齢と「縁」