感情と思考とは同時に働かない 脳は非常に効率のよい働き方をしており、めいっぱい頭を使っているようでも、脳の全体をフル回転させることはありません。脳は、その内部で機能分担がなされていて、必要な部位だけを使い、その際必要のな […]
カテゴリー: コンセプトノート
359. スキルとしての感情マネジメント
EQ理論(EI理論)の提唱者のひとりであるデイビッド・カルーソ博士は、対談の中でこう述べていました(記憶に頼って書いているので、正確な引用ではありません)。『ハードスキル/ソフトスキルという表現があるが、EQはハードスキ […]
358. 思いこみを一つ一つ解きほぐす
今週「(意志決定を歪める)思い込みとはこうやって形成されるのだな」と実感したことがありました。自分の備忘録としてノートしておきます。 ある小売業の企業から、問題解決の入門講座を受注しました。時間は(たったの)2時間。持ち […]
357. 「気持ち」を構成するもの
今年は感情が個人の意志決定におよぼす影響について勉強すると決めました。 2009年最後のノートなので、来年の研究テーマに据えたいと思っている感情知能(Emotional Intelligence)について、頭出しをしてお […]
356. 今に入りこむ
事故の瞬間に時間の進みが遅くなったという経験談をよく聞きます。わたしも経験がないでもありません。そのとき、頭の中で何が起きているのかを探ろうとした実験の記事を読みました。以下簡単に要約して説明します(1)。 実験したのは […]
仕事や生活のなかで、葛藤や対立(以下、コンフリクト)に立ち向かわなければならないときがあります。もちろん、コンフリクトに対処するための方法論もいろいろと提唱されています。今回は、「対処」の前段の部分、コンフリクトの「分析 […]
354. 自発性の源
A社の自主活動の秘密 ある大企業(以下A社とします)で、有志が集まって全社的な問題について話し合いを重ねたそうです。ここだけ聞くとよくある社内勉強会のように思えますが、ただの勉強会ではありません。「部署・職位・社歴の違い […]
合理的だが、コミットしきれない選択 今週、キャリアチェンジをお考えのAさんと話をしました。Aさんは専門性の高い職務(「士」がつくような仕事)を希望され、勉強を続けています。しかし、ご自分の職業選択の基準がどこかリスク回避 […]
352. 「べからず集」の効用
自由意思はないが自由否定はできる 科学的な見地からは、自由意思はおそらく“ない”だろうといわれています。― 池谷 裕二 『脳はなにかと言い訳する』 (新潮文庫、2010年) まず意思があり、それを身体に伝えて行動する。そ […]
351. 怒ったら、怒らないこと
怒りを観ることができれば、怒りは静まる 「蛇の毒が(身体のすみずみに)ひろがるのを薬で制するように、怒りが起ったのを制する修行者(比丘)は、この世とかの世(スマナサーラ註。この世とあの世、いわゆる輪廻のこと)とをともに捨 […]