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ハーバード・ビジネススキル講座 提案力

  • タイトル:ハーバード・ビジネススキル講座 提案力
  • 著者:Harvard Management Update編集部(著)、Harvard Management Communication Letter編集部(著)、DIAMONDハーバード・ビジネスレビュー編集部(翻訳)
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 出版日:2006-06-09

ミニレビュー

『提案力』というタイトルですが、提案資料の作り方の本ではありません。
「説得力があり、モチベーションを高めるプレゼンテーション」が原題の直訳。とりわけ、講演やスピーチといった口頭発表が中心のプレゼンテーションに関する本です。本屋で講演・スピーチに関する良い手引き書を探していて偶然手に取ったので内容が分かりましたが、オンライン書店では出会えなかったでしょう。

『DIAMONDハーバード・ビジネスレビュー』の論文をまとめた他の本と同様、単一のソリューションが提供されているわけではありません。緊張を避けるために最初と最後の一分は喋る内容を覚えておくべきだという人もいれば、最初であっても自分の言葉で喋るべき(要点カードを見るのはOK)だという主張もあります。

ビジネスパーソンがプレゼンテーションを行う場合、普通はスライドや配布資料など視覚資料を使うことができます。口頭だけでプレゼンテーションをしなければならないケースはまれでしょう。補助資料が使えるのは良いことではありますが、そのためにどうしても「スライド依存症」とでも呼ぶべき状態に陥ってしまいます。
プレゼンテーションの目的は、情報をたくさん「提供」することではなく、相手を「B地点へと移動させる」(『パワー・プレゼンテーション』)こと。ここでいうB地点とはプレゼンテーションの目的地で、多くの場合は聞き手に何らかの行動を起こしてもらうことです。

この本は特に「人前で話す」ことにフォーカスしています。例えば「舞台恐怖症」(上がってしまうこと)をどう克服するか、質疑応答の時間をどうやって充実させるかといった、実践的なtipsが豊富で参考になります。

(参考)
舞台恐怖症(人前で話すときに上がってしまうこと)を防ぐ6つのコツ – *ListFreak

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