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MBAクリティカル・シンキング―MBA思考力ゼミナール


ミニレビュー

2001年発刊の『MBAクリティカル・シンキング』が4年半ぶりに改訂されました。

まず、この本でいう「クリティカル・シンキング」の定義が明確になされたことが、細かいようですが重要なポイントです。旧版を読まれた方、グロービスの「クリティカル・シンキング」を受講された方は特に、この長めの序章の重要性に気づかれると思います:

引用:

 

 本書における「クリティカル・シンキング」は、(略)「ビジネスパーソンが仕事を進めていくうえで役立つ」という観点にフォーカスしている。具体的には、論理思考と、思考の効率を上げるための方法論(テクニックやフレームワーク)、そして正しく思考するための姿勢(心構え)を組み合わせることにより、「物事を正しい方法で正しいレベルまで考える」ことを実現しようとしている。

「では何をもって『正しい』というのか?」
という疑問が反射的に湧いた方は、クリティカル・シンカーですね 。

第1章「論理展開」および第2章「因果関係」で論理思考の基礎を押さえたうえで、問題解決(第3章「解く技術」)、分かりやすい主張の作り方(第4章「伝える技術」)を説明するという章立ても、旧版よりグッと分かりやすくなりました。また実際のクラスで教えられている内容もかなり盛り込まれています。

また、旧版の特長だった豊富な演習問題や事例は半分以上が差し替えられました。全て解説が付いています。ただ、解説イコール「正解」ということではないので、解説を参考にして有志の勉強会などであれこれ話し合ってみるのが面白そうです。

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