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成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語


ミニレビュー

著者はご存知2002〜2003年の「売れる○○、儲かる××」本ブームの火付け役のひとり。2004年になって、訳書『成功して不幸になる人びと』とこの本で「儲ければいいってもんじゃない」というメッセージを打ち出し、それでまた儲けてしまったという複雑な(?)経緯のせいか、Amazonには愛憎入り乱れた書評が100以上寄せられています。

今回は著者の意図や経緯を意識せず、一冊の本として読んでみました。

ビジネスの成長に伴って生じるさまざまな問題を創業者個人の視点から捉えなおし、物語に仕立てた本です。小さなベンチャー企業にいた人ならかなりの確率で「身につまされる」話が満載。「成功への道のりに埋まっている地雷」のありかを示すというこの本の目的は達成されていると思います。ただタイトルが言う、起業の「ノウハウが3時間で学べる」というのはやや誇張かな。

地雷の地図という以外にも、経営ビジョンをさせるには・前向きなチームをつくるには、といった経営のコツ集として読んでも楽しめます。