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コンセプトノート

141. Think Bigというスキル

見ているものの違い

小規模企業の経営者の方とお話ししていると
「見ているものの違い」
を感じることがあります。

「見ているもの」というのは
「企業としてこうありたい」というイメージです。
ビジョンといっていいでしょう。
見た目は同じようなベンチャーであっても、
ビジョンはもちろん千差万別。

「実質的には個人事業でいいと思ってるんだよね」
「仲間数人で、専門的な『知る人ぞ知る』系のサービスをやる企業がいいな」
「公開しなくてもやっていける、資本力のある中規模サイズの企業かな」
「社会の公器になる。だから上場企業になる」

どれが良くてどれが悪いということはありません。
ただ、
経営者の本当のビジョンは、
語る言葉ではなく、
実際の選択に現れます。

上場というビジョンを掲げていても、
実際に経営者が権限を委譲していかなければ成長は望めません。

逆に、こちらのアドバイスに”NO”と言うその選択によって
初めて相手のビジョンの大きさが分かり、
恥ずかしい思いをしたこともあります。

Think Bigというスキル

「大きく考える」、特に自分が経験したことのないような
大きさで考えるというのは難しいものです。

「大きく考え、小さく始める」というノートを書いたのはもう3年も前です。あれから色々な方々に会ったり、自分でも試してみたりしてきました。その経験から間違いなく言えそうなのは、
“Think Big, Start Small(, Scale Fast)”はある種のスキルであるということ。ビジョンをどんどん実現している経営者・個人はこのスキルを鍛えています。

そしてより実践的には、もう1ステップ加えた方がよいことも分かりました。すなわち

“Think Big, Evaluate Quick, Start Small, Scale Fast”
「大きく考え、素早く絞り込み、小さく始める。いけそうだったらどんどん広げる」

ということです。このステップの意味については次回。