見ているものの違い
小規模企業の経営者の方とお話ししていると
「見ているものの違い」
を感じることがあります。
「見ているもの」というのは
「企業としてこうありたい」というイメージです。
ビジョンといっていいでしょう。
見た目は同じようなベンチャーであっても、
ビジョンはもちろん千差万別。
「実質的には個人事業でいいと思ってるんだよね」
「仲間数人で、専門的な『知る人ぞ知る』系のサービスをやる企業がいいな」
「公開しなくてもやっていける、資本力のある中規模サイズの企業かな」
「社会の公器になる。だから上場企業になる」
どれが良くてどれが悪いということはありません。
ただ、
経営者の本当のビジョンは、
語る言葉ではなく、
実際の選択に現れます。
上場というビジョンを掲げていても、
実際に経営者が権限を委譲していかなければ成長は望めません。
逆に、こちらのアドバイスに”NO”と言うその選択によって
初めて相手のビジョンの大きさが分かり、
恥ずかしい思いをしたこともあります。
Think Bigというスキル
「大きく考える」、特に自分が経験したことのないような
大きさで考えるというのは難しいものです。
「大きく考え、小さく始める」というノートを書いたのはもう3年も前です。あれから色々な方々に会ったり、自分でも試してみたりしてきました。その経験から間違いなく言えそうなのは、
“Think Big, Start Small(, Scale Fast)”はある種のスキルであるということ。ビジョンをどんどん実現している経営者・個人はこのスキルを鍛えています。
そしてより実践的には、もう1ステップ加えた方がよいことも分かりました。すなわち
“Think Big, Evaluate Quick, Start Small, Scale Fast”
「大きく考え、素早く絞り込み、小さく始める。いけそうだったらどんどん広げる」
ということです。このステップの意味については次回。