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コンセプトノート

198. Dデイズ(疑いの日々)

 君が調べられることは全部調べたうえでどんな決断を下すとしても、そしてその決断に従ってどのように行動するとしても、「本当にあれでよかったのか」と疑問を感じ、不安にさいなまれる日々がやってくると思う。疑いの日々。デイズ・オブ・ダウト(Days of Dout)。

 ぼくはこれをDデイと呼ぶことにしてる。Dデイは必ずやってくる。君にちょっとした試練を与えるために。
― 『すばやく決断できる人の考え方』p63

ここ1ヶ月ほど、あるサービスを開発しています。いくつかの候補の中から選び、今年最後のプロジェクトはこれだ!と決めて始めました。しかし予想外に難航。他の仕事やプライベートな時間を削って進めているうちに、Dデイズがやってきました。

これではなくあれにしておいた方がよかったのではないか。
そもそも、始めるべきではなかったのではないか。
正直に言ってまだDデイズの最中にあります。

ただ、これは健全なシグナルではないか、とも感じます。
残念ながら途中で止めたり方向転換をするべきチャレンジもあるので、
前向きに考えればDデイズが大局的な判断を促してくれます。

では進むのか退くのか、どうやって判断すべきでしょうか。
もちろん客観的な評価基準があればそれも使えますが、
損得やメリットデメリットで成否を測れるチャレンジはごく一部です。

起-動線で重視しているのは、決めたときの「期待」と「覚悟」です。

何を得ようと期待して始めたのか。
何を失うと覚悟して始めたのか。
決断に至るシナリオを思い出せば、
もう一度高揚感を取り戻せるかも知れませんし、
当初の「期待」の見込み違いに気がつくかもしれません。

ただ、何をどう考えて決断に至ったかをメモしておくのは、なかなか難しいもの。自分ナビ(の中の全方位チェックシート)はその決断に至るシナリオを書いて残しておくことを目的にしています。