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人を伸ばす力―内発と自律のすすめ


ミニレビュー

『人が何かに動機づけられるとはどういうことなのかを、この本では考えてゆこう。』
内発的動機づけに関する代表的な書籍。原著は1995年、本書は1999年の出版です。

自らに動機づけられるためには、自律的(autonomous)である、つまり自分の行動を自分で選択できることが重要。自律的であるためには、偽りのない自分(authentic)であらねばならない。偽りのない自分でありながら、社会の中で役割を果たしていくためには、社会の価値を内在化するプロセスが必要。

では、他者でしかない親や教師や上司は、それをどう支援できるのか。そういった骨太なメッセージがじっくり展開されます。

自分の感情をマネージすることの重要性や方法について述べている箇所はまさにピーター・サロベイ教授(エール大学)らのEI(EQ)理論なのですが、引用文献にはありません。とすると、それぞれが独自に同じ結論に達したということ。それぞれの理論のたしかさを互いに裏付けているように思いました。

操作主義的になってしまいがちな自分を戒めるためにも、ときどき読み返したい一冊です。

コンセプトノート

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