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「決断」の科学(ハーバード・ビジネス・レビュー2006年4月号)


ミニレビュー

「意思決定」をテーマにした7つの論文が収められています。

意思決定は、とても身近なテーマです。なにしろ人生まさに意思決定の連続ですから。「意思決定学」のような独立した学問分野は存在せず、哲学・心理学・経済学・脳科学・統計学など様々な分野からの知見を重ねて論じられます。そのような広さと深さがあるので興味が尽きません。

7つの論文の中で、企業経営に興味のない方にもお勧めできるのが「意思決定科学の歴史」、「脳の意思決定メカニズム」、「『意識の壁』が状況判断を曇らせる」の3つ。

「意思決定科学の歴史」(有史以前からの意思決定にまつわるトピックを年表としたものがあり、これも面白い)では、経験主義と合理主義の間を揺れ動いてきた歴史が俯瞰できます(ちなみに現在は直感型の意思決定が見直されています)。

「脳の意思決定メカニズム」については、コンセプトノート『脳科学からみた「今を生きよ」』に書きました。

コンセプトノート