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パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学


ミニレビュー

シゴタノ!など一部のblogサイトで評判を呼んでいたので興味を持って読みました。例えば禁煙できない理由を「意志が弱いから」としてしまうと、それ以上は原因の追及も、解決策の立案も難しくなります。
行動分析学では、意志やモチベーションのような心の問題にはタッチせず、下記のような形で、観察可能な「行動」と、その前後の環境の関係を考えます。

「〜のとき」(先行条件、Antecedent)
「〜したら」(行動、Behavior)
「〜になった」(結果、Consequence)

上記のような関係がいつでも成立するとき、これを「行動随伴性」があるといい、また上記をABC分析と呼びます。

この本では、仕事、恋愛、人生といった様々なジャンルにおいて、このパフォーマンス・マネジメントのアプローチの適用を試みます。

Webサイトのページビューとか売上とか、ビジネスではABC分析のようなことは日常的に行われていると思います。しかし、こと「人」の問題になると、心と切り離せない(と思っている)がゆえに行き詰まりがち。上記のように観察可能な「行動」に注目することで解決できることは意外に多いかもしれません。

#行動分析学については、パフォーマンス・マネジメント研究会というサイトの『なぜ「行動」に注目するのか?』に読みやすくまとめられていました。

コンセプトノート