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二十一世紀の自分探しプロジェクト―キャラの檻から出て、街に出かけよう


ミニレビュー

この変わったタイトルの本をどう紹介したものか……と迷いました。結局、芸のない話ですが、表紙の折り返し部分の紹介文を引用します。

引用:

「自分探し」でアイデンティティを確立しようとしても、たどり着くのは、自分の中で作り上げた物語に縛られる、固定化した「概念としての自己」。(略)“現実”を作りだす言葉の力をかわし、ストレスから自由になるために必要なのは、「今この瞬間に生きる自分」に焦点をあてる「プロセスとしての自己」の鍛錬。ブッダが提唱した「マインドフルネス(気づき)」という心の持ち方や、最先端の認知行動療法「ACT」の方向性も取り入れながら、「ポスト自分探し時代」に提唱する、「自分探し=自分失くしプロジェクト」。

マインドフルネス、関係フレーム理論、ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)、といった、「今・ここ」系のキーワード(乱暴なくくりですみません)を学べる格好の入門書でした。絶版になっているらしいのが残念。