- タイトル:コーチング・マネジメント―人と組織のハイパフォーマンスをつくる (コーチ・エィ監修コーチングシリーズ)
- 著者:伊藤 守(著)
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 出版日:2002-07-24
ミニレビュー
引用:
コーチングとは、会話を重ねることを通して、相手に、目標達成に必要なスキルや知識を備えさせ、目標に向けての行動を促していくプロセスです。(「はじめに」より)
短いですがコーチングの定義として優れた文章だと思いました。
・会話を重ねる「プロセス」である
・「目標」が必要である
・考えさせるだけでなく、「スキルや知識を備えさせる」
・「行動を促す」
基礎理論、スキル、現場での活用など扱っているトピックは幅広いのですが、細かくまとめが入っていたり、チェックリストが付いていたり、事例があったりして、学びやすい本でした。
コーチングの本質が、とコーチでもないのに書いてしまうのは僭越ですが、よく感じられた文章をもう一つ。
引用:
コーチングはとてもシンプルなものです。ベースは「会話」を交わすことにあります。ある意味でコーチは「会話」を交わし頭の中を整理するためのアウトソーシング先でもあります。
本文に紹介しましたが「オートクライン」はコーチングにおいてもっとも注目すべき効果であると思います。人間は内側にある情報を一度外に出さないと認識できません。気がついている、気がついていないにかかわらず、内側にある考えや意図を言葉にすることで、ずいぶん頭が整理されると思います。(「あとがき」より)