ミニレビュー
自作した、本の売れ筋を毎時間チェックするプログラムを眺めていると、『アイデアのつくり方』という薄い本がいまだに時々ベスト25に顔を出すことに気がつきます。贈答用にまとめ買いをされるのでしょうか。この本は、その日本版を目指したのかと思うくらいシンプルな内容です。
実際、中心となっている第3章のタイトルはその名も「アイデアのつくり方」。どんなつくり方が書いてあるのか、出版社のホームページから引用してみます:
1. ブレイン・ストーミング
場の雰囲気/聞き上手・ほめ上手
2.延長線・慣性の法則
「そのさき」/思考の持続
3.セレンディピティ
予期せぬ発見/関心の周辺
4.醗酵させる
酒づくり/テーマ+ヒント/時間がかかる
5.カクテルにする
短時間/既成のアイデアを調合
6.たとえる
明喩、隠喩、換喩、提喩、諷喩
7.結合させる
「無関係なもの」/脱常識、脱ロジック
8.類推する
もっとも有力/比例式
9.ヴァリエーションをつくる
換骨奪胎/本歌どり
10.入れかえる
主客を、部分を入れかえる
「なんだか聞いたことのある話ばかりだな」と思われた方は、読後の感想もそんな感じになると思います。しかし『アイデアのつくり方』だって読んでみると拍子抜けするほどシンプルです。ツール探しはほどほどにして、自分の頭でじっくり考えなさいということなのかも。