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Here and Nowの心理学―今、ここで出来ることから始めよう


ミニレビュー

“Here and Now”という言葉は以前kame-sanさんに教わりました。読んで字のごとく、過ぎたことや先のことではなくて「いま」と「ここ」にフォーカスする生き方だと理解しました。そう教わって見回してみると、本とか歌詞とかにもちょこちょこ出てきます。この本も、背表紙の”Here and Now”が図書館で目に飛び込んで来ました。

「いま・ここ」というのは、「無計画」とか「なりゆきまかせ」とどう違うのか。わたしは、先の見通し無しに今だけを楽しむことはとても出来ないと思いました。

しかし、どうもそういうことではないようです。わたしなりに考えて、Here and Nowの意味するところは「プロセスを楽しめ」ということの強い言葉での言い換えだ、という解釈をしています。

さてこの本は、Here and Now的に考えたらこうなるよ、という38編のエッセイ集です。「そうかなあ」と思うものも、「そうだそうだ」と思うものもありました。そうやってパラパラと読むのにいい本かもしれません。装丁や内容からすると、やや女性読者を念頭に置いて書かれた本のようです。

「ありたい自分を知る」というよりは「こころの健康を保つ」本としての効用が大きそうに思えたのでこのカテゴリに。