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ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則


ミニレビュー

GTDの最高の付け合わせ。もしかしたらこちらがメインディッシュなのかも

デビッド・アレン氏の仕事術”Getting Things Done”(以下GTD)は、著書『仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法』に詳しく書かれています。

GTDは複雑な方法論ではありませんが、かといってハードルが低いというわけでもありません。やりたいこと・やるべきことを全て(文字通り「全て」!)書き出してから整理するというスタートも、継続してやることになっている週次レビューも、かなり時間を使います。

しかし、習慣を変えるというのは大変なこと。この本は、仕事のやり方を見直す動機を与えてくれるという点で、GTDの最高の付け合わせと呼べるのではないでしょうか。

本書は、アレン氏が発行してきたメールマガジンの中のコラムを抜粋・編集したもの。GTDの方法そのものではなく、その意味や効果がテーマになっています。前著が「どうやって」という部分にフォーカスしているとすれば、この本は「なぜGTDのような仕事術が必要なのか」という理由や、「『何でも来い!』状態になって、その先に何があるのか」といった期待について書かれています。

「付け合わせ」と書きましたが、GTDという方法論の本質を理解するという観点からは、もしかしたらこちらがメインディッシュなのかもしれません。

百式の田口さんによる監訳で、こなれた日本語の読みやすい本に仕上がっています。