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「できる人」はどこがちがうのか


ミニレビュー

2001年刊。斎藤 孝さんの本では初期の作品になります。あとがきで、仮題が「上達の秘訣」であったことが明かされています。その仮題の指し示すとおり、その後の著作で展開される著者の上達論のエッセンスが楽しめる一冊。

たとえばプロローグにはこんな一文があります。

引用:

 親が子どもに伝えるべきものは、「上達の普遍的な論理」だと思う。どこの社会に行っても、そこで上達の筋道を見通してやっていくことができる力。この力を子どもに身につけさせることができれば、不安は、かなりの程度軽減されるのではないだろうか。

そして本書の4ヶ月後には『子どもに伝えたい「三つの力」―生きる力を鍛える』が上梓されています。ちなみに、この年にはベストセラーになった『声に出して読みたい日本語』も出ています。