ミニレビュー
松岡正剛氏が主催するISIS(イシス)編集学校の[破]コース(応用コース)の優秀作品を並べた本。このコースでどんなことをやっているかというと:
引用:
物語編集術では、まず、既存の映画作品から「ワールドモデル」「キャラクター」「シーン」「ストーリー」「ナレーター」という五つの物語構成要素を取り出します。そしてそれらの要素をもとに、一人ひとりが新たな三〇〇〇字の物語を創り上げていくのです。(p23)
掲載作品は、これが生徒さんの作品かと驚くほど立派な物語ぞろい。それぞれ、師範からの短いコメントが添えられています。
ただ、よくもわるくもそういう本です。
読者に物語編集力を身につけさせるというよりは、
読者に物語編集力を見せつけるための本。
氏の著作の中では、編集学校のプロモーションという位置づけだと理解しました。
- ワールドモデル(世界構造)
- キャラクター(登場人物)
- シーン(場面)
- ストーリー(スクリプト・プロット)
- ナレーター(語り手)
物語を構成する要素 – *ListFreak
※最終節「文化装置としての物語」(高橋秀元)に、こんな一文があります。
引用:
アリストテレスは四節三段構成の十二段文章法を推奨し、欧米の詩文の基本構成となっています。(p303)
アリストテレスの十二段文章法ってなんでしょう。ちょっと検索しただけでは分からなかったので、ここにメモしておきます。