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アイデアは考えるな。


ミニレビュー

現在絶賛快走中、面白法人カヤックの柳澤さんの新著。

引用:

 アイデアを出せないという悩みを持つ人の共通点は、「すごいアイデア」を出そうとしてしまっていることです。
 でも、「すごいアイデア」を出している人は、その何倍も「すごくないアイデア」を出しています。
 だから、まずは「すごくないアイデア」をたくさん出すところから始めるべきなのです。(はじめに)

この文章自体、「すごくないアイデア」ですよね。「そんなことは言われ尽くしているよ!」いう反応を予期してしまい、なかなか書けない文章です。

「はじめに」の、この「すごくない文」を読んで、そういう評論家根性が身に染みこんでいる自分を感じてしまいました。同時に、これは「すごい本」なのではないかという期待がふくらみました。

実際、すごく面白かった。アイデア出しのスキルを学べるというよりも「アイデアをたくさん出せば、仕事が面白くなってきます。これは本当です(はじめに)」という著者の信念にはげまされるという感じです。それはそうですよね。『アイデアは考えるな。』なのですから、「アイデア出しのスキルを学んでからアイデアを出そう」という考え自体が本末転倒なわけです。

柳澤さんの著作には、底の方にとても前向きでまっすぐで熱いものがあります。本書では、たとえば第五章「ゴールへとつながる道」。この最終章は、本のテーマからは少し離れて、若手の方々への応援メッセージがつづられています。

(参考)
アイデアいっぱいの人は決して深刻にならない:発想七日!:ITmedia オルタナティブ・ブログ