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すぐれた組織の意思決定―組織をいかす戦略と政策


ミニレビュー

組織の意思決定に関する辞典のような本です。最初は図書館で借りたのですが、買いました。

丁寧な構成

とても構造的で丁寧なつくりになっています。

・詳細な目次
・書籍の目的、構成、考え方のフレームワーク(序章)

が説明されたあと本文に突入して、

・本文に載せるには細かすぎる点についての補足(付録)
・参考文献
・索引

で終わります。

ただこれだけ手を尽くしていただいても、一読して「なるほど!」とはなかなかなりません。扱っているテーマが何しろ広いので、これは仕方のないところでしょう。

付録に「組織の意思決定モデル」と「組織論におけるさまざまな人間観」がまとめられています。これもまたなかなか得難い要約。
組織の意思決定モデル

現在に続くホットなテーマ

初版は1999年とやや古いですが、すでに『企業倫理や経営倫理については、特に企業や官庁が絡んだ反倫理的な行為が目につくため、次第に議論が盛んになってきている』として、倫理と理念の問題について一章が割かれています。ここは現在ますますホットなテーマなので、増補版か続編を期待したくなってしまいます。