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コンセプトノート

084. 人生お手玉理論

ツキ (luck) はスキルである、という面白い記事を読みました。その本文はblogに仕立てて別の場所で紹介・解説しましたので文末にリンクを置いておきますが、一番最後の段落がとりわけ示唆的でしたので、ここで紹介したいと思います。

Life is much like juggling:
while the right hand is busy making plans,
the left hand should be busy making luck.
They work together, seaminglessly weaving your life.

Sometimes one hand gets off course
and the other must adjust and regain the balance.

Remember that learning to juggle takes time.
You won’t get it right at first.

Learning to work your plans and plan your luck
also takes time and practice.
(“Make Your Own Luck”, 改・空行は引用者)

人生はお手玉のようなものだ。
右手で計画を立てながら、
左手はツキを呼び込むのに忙しい。
ふたつは共に途切れなく、人生を織りなしていく。

どちらかの手が誤ると、
もうひとつの手がバランスを取らなければならない。

お手玉を覚えるのに時間が掛かったように、
すぐには上手くいかないだろう。

だから、
計画どおりにやることも「ツキを計画する」ことも、
時間と練習が必要なんだ。

人間、動いているあいだはなかなか考えないものです。
例えば、転職を考えるときには
1. とりあえず資格を取って、スキルを高めて
2. そのスキルを評価してくれる求人企業を探す。
と2ステップで考える。

ところがツイている人は、
右手で資格の勉強をしながら、
左手では、たとえば人のつながりを作っている。

そうしているうちに、偶然にも求人企業に巡り合って、
「そんな資格はウチに入ってから実務で学べるよ」
とばかりに声が掛かる。

傍から見ていると
「なんて運がいいんだろう」
ということになりますが、実はちゃんとお手玉ができている。

資格取得→転職が右手なら、
それ以外の道、例えばコネ→転職が左手です。
資格取得という目標が自己目的化してしまうと、
勉強している自分に満足して、
左手が止まってしまう。

更に言えば、転職だって、
その先の大きな目的に向けての目標であるはず。
ツイている人は
転職先での目標を右手に移し、
左手で新たな仕込みを始めるのでしょう。

> つづろーぐ「ツクというスキル(1)」
> つづろーぐ「ツクというスキル(2)」