カテゴリー
コンセプトノート

134. いつまで働く?

就業を望む高齢者が増加、という調査がありました。

厚生労働省が九日発表した高齢者就業実態調査によると、五十五―六十九歳の男性の就業率(二〇〇四年十月時点)は、七一・五%となり、前回調査(〇〇年、七〇・九%)より、わずかに増えた。非就業者で就業を望む人も増加。年齢に関係なく働きたいとする人が男性全体の四割弱を占め就労意欲の高さをうかがわせた。
(2005/06/10 日本経済新聞 朝刊 5ページ)

この記事のソースである、「厚生労働省:平成16年高年齢者就業実態調査結果の概況」によれば、「年齢に関係なくいつまでも働きたい」という高齢者(55〜69歳)は35%(表11「就業についての引退及び引退時期」より)。

予想以上に高い数字でした。全く感覚的な数字ながら、30歳代の段階では、生涯現役志向は1割くらいではないでしょうか。50歳くらいで引退したいというアーリーリタイヤメント志向も1割くらい。
あと8割は特に引退についてはまだ考えていないか、なんとなく会社の定年イコール引退と想定されている方が多いと思います(どこかで調査されているでしょうから、探しておきたいです)。

考えてみれば高校だって大学だって、周りの人が行ったからなんとなく行ったようなもので(そうでない方は失礼)、きっと引退年齢も「そのとき周りはどんな感じか」によって左右される部分が大きいのではないか。そう考えて少々計算してみました。

仮にあなたが現在35歳(1970年生まれ)で、70歳で(2040年に)引退しようとお考えだとします。2040年には、70歳というのはどのくらいマイナーな存在なのでしょうか。

国立社会保障・人口問題研究所で将来の人口ピラミッドを見てみると…まだ結構ピラミッドの厚いところにいそうです。なんとなく社会に扶養して貰えそうな感じではありません(笑)。
データをダウンロードして、あなたより年上の人(71歳以上)のパーセンテージを計算してみると…24%になります。
社会の1/4が自分より高齢者である社会で、引退したくなるか?を考えてみると、少しリアリティを感じられるのではないでしょうか。

2000年における61歳以上の割合が22%なので、2040年の70歳は、社会的には2000年当時の60歳よりも若手という解釈も(ちょっと苦しいですが)できてしまいますね。

ちなみにわたしは結構生涯現役志向ですが、引退してもいいなと思っている年齢になっても、まだ自分より上に18%くらいの人がいることがわかりました。甘かったかな。