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コンセプトノート

125. 「目からウロコ」の助言を受けるには

「目から鱗が落ちる」ような助言を受けた経験はありますか。先入観で曇らされていた視界がパッと明るくなるような経験。気持ちの良いものです。わたしはつい最近、プロの方に(つまりお金を払って)サイトのリニューアルの助言を受けていて、そんな経験がありました。

逆に、求められて助言を差し上げることもあります。テーマは転職・起業など、起-動線でいう「チャレンジ!」が中心。とにかく、受けたり差し上げたりする「ご相談」についは、かなりの件数をこなしている方だと思っています。

そんな経験から、「助言」についてあまり知られていないことをご紹介しましょう。それは、よい助言者を探すこと以上に、助言を受ける「スキル」を磨くことが重要だということ。そう、よい助言を受けるというのはスキルなのです。

わたし自身がよい助言の受け手であるかどうかは分かりませんが、よい助言を受けるためのステップならばアイデアがあります。

1.結果として何を得たいのか、自分なりにはっきりさせておく
2.相談するテーマについてはよく勉強しておく
3.相手の言葉を虚心に受け止めて、じっくり解釈する
4.自分の言葉で問い直す

1.結果として何を得たいのか、自分なりにはっきりさせておく

ゼロは何倍してもゼロ。自分の次の行動に結びつく助言を得たいなら、漫然と話を聞くのではなく、なぜ聞くのか・聞いてどうするつもりなのか、それを事前に考えておきましょう。

「それが先入観のもとではないか?オープンな気持ちで話を聞いた方がよいのでは…」と思われるかもしれません。たしかに、伸びやかに発想したいときや、逆に本当に途方にくれたときには、とにかく話を聞いたり本を読んだりしてみることは有用です。

ただ、そういった、いわゆる「刺激を受ける」ことは、「助言を受ける」ことと同じではありません。「何かヒントを貰おう」「刺激を受けよう」と思って話を聞いて回るのなら、「いい話を聞いたなあ」以上の何かを期待するべきではないでしょう。

2.相談するテーマについてはよく勉強しておく

自分では分からないから助言が欲しいわけですが、分からないなりに考え抜いておかなければよい助言は得られません。

目から鱗を落としたいといっても、そもそも落とすに足る「鱗」、つまり先入観が無ければそういう感覚もあり得ませんよね。先入観というと聞こえが悪いですが、自分なりの「ものの見方」、もっと立派な言葉を選ぶならば「見識」を持って話を聞くからこそ、他人の言葉が響くのではないでしょうか。

先日、建築士の友人が遊びに来てくれました。話の接ぎ穂に、この古い家をリフォームするとしたらどこをどうして…なんて話をしましたが、聞くこちらは「ふ〜ん」としか言えません。今リフォームするとしたら彼の言いなりになるしかないなあと思いました。

ところが、上述のサイトリニューアルの件は違います。自分なりに考え抜いてきたテーマなればこそ、第三者と話すことで自分の先入観のありかがよく分かる。相手に助言するつもりがなかったとしても、勝手に気づいてしまったりするわけです。

3.相手の言葉を虚心に受け止めて、じっくり解釈する

しかし、テーマについてよく知っていればいるほど、「虚心に」受け止めることは難しくなる。自分を素人の立場に置いて「教えて教えて」とやるのは楽ですが、これは自分の専門であると自負していることがらについての助言を聞くのは難しいことです。

「そうはいってもウチの場合…」と言いたいところをぐっとこらえ、なぜ相手がそう言ったのかをじっくり解釈してみる。ここが一番「スキル」が要求されるステップではないでしょうか。しかし「目から鱗を落とす」ためには、そう語った相手の視点に立つことが必要になります。

4.自分の言葉で問い直す

これは、ピンと来たら「あ、そうか、それって……ということですね!」と返答するということ。このステップは、いま受けている助言とは直接関係はありませんが、将来のためには重要です。

自分のアドバイスが相手のツボにはまれば、誰だって嬉しいものです。自分の存在が相手の成長を助けるという、その喜びを得たいがためにプロコーチを目指している人だっています。

また、「あなたの言葉を自分がこう解釈した」という情報は、相手にとっての助言にもなります。ですから、相手に助言のつもりがなくても、それが自分にとって「目からウロコ」であればすぐにフィードバックしましょう。

アドバイザーに恵まれている人は、このステップが上手なのだと思います。助言を求められていたはずが、話し終えてみたら自分もスッキリした、みたいな聞き上手な方とは、自然とまた話したくなるものです。