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実は悲惨な公務員


ミニレビュー

「実は悲惨な公務員」というタイトル。公務員は厚遇されていると思っているかもしれませんが「実は」悲惨なんですよ、というメッセージです。

悲惨なんだから大目に見てよ、というわけではありません。公務員の「実は」の部分をよく学び、『叱咤と激励を使い分けた精度の高い「新時代のお役所バッシング」(「まえがき」より)』をせよ、というのが本当の主張(だと理解しました)。公務員はこう思われているかもしれませんが実はこうなんですよ、という解説が待遇・コスト感覚・無責任体質といった幅広いテーマで語られます。

「北風と太陽」の童話を引き「批判は北風モードでなく太陽モードで」と語る著者は山本直治さん。公務員出身という前歴を活かし、これまでに『公務員、辞めたらどうする?』『人材コンサルタントに騙されるな!』の2作をものしてきました。今回も、公と民の両方に身を置いた山本さんならではの視点がありますね。