- タイトル:書きたい!書けない!なぜだろう? (夢を語る技術シリーズ)
- 著者:マリサ デュバリ(著)、勲, 岡田(監修)、D'Vari,Marisa(原著)、里織, 別所(翻訳)
- 出版社:ストーリーアーツ&サイエンス研究所
- 出版日:2002-03-01
ミニレビュー
ビジネスの世界において「ストーリーテリング」がちょっとしたブーム…と言われて久しいです。いっそ物語作りのプロに学ぼうということで、映画脚本の書き方についてのこの本を読んでみました。
ヒット作の条件
『封切られた週末から大勢の観客を集め、巨額な収益をあげるような映画は、だいたい次の条件が組み合わさったものである。』として、下記の3つの条件を挙げています。
・普遍的なストーリーの筋立て
・観客の興味を惹きつけるような意外な展開を加えた、説得力のあるストーリー
・一流俳優の興味を惹くような、深みのあるリアルな人物設定
(太字は引用者)
普遍的で説得力があってリアル。要するに、奇をてらう必要はないということですね。
ストーリーテリングの王道:3幕構成
『3幕構成は、ストーリーテラーがギリシャ時代から使ってきた構成法で、感覚が本能的に理解できる基本テンプレートである。』
第1幕:状況設定(セットアップ)
第2幕:複雑化―ライジング・アクション(ディベロップメント)
第3幕:解決(クライマックス―レゾリューション)
状況―複雑化―解決か。これを状況―複雑化―(質問―解答)と分解すれば、ビジネス文書のバイブル『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』に出てきた構成になります。
その他、アファーメーション、ビジュアライゼーション、マインドマッピングなど、「クリエイティビティ」「目標設定」に関わるネタもたくさん。
(参考:Storytelling関連のリンク)
Storytelling in business,storytelling in organizations,organizational storytelling
Storytelling Power – Use the Power of Storytelling for Business Information Sharing