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生命はぐくむ「ひと」たちへ―産婦人科医の子育て応援歌


ミニレビュー

先日友人が「いいひとになれる本をあげよう」といって贈ってくれた本です。

率直に言ってそれほど期待を持たずに読み始めた(失礼!)のですが、アッという間に引き込まれました。これはたしかに、いい「ひと」になれそうな本です。

■子どもを産もう・育てようとする全ての大人へ
この本は、1996年から朝日新聞岡山版に連載された記事をまとめたものだそうです。著者は岡山県で産婦人科の医院を経営されているお医者さんのご夫妻。

妊娠中にはお腹の中で何が起きているか、そのときお母さんはどう過ごしたらよいか、幼児教育から性教育、そして思春期の子どもとの付き合い方。そして子供が巣立った後の夫婦のあり方から死を迎えるということについてまで幅広く触れらたエッセイ集です。

文章が柔らかくて感じがいいんですね。いまエッセイ集と書きましたが、連載記事だったせいか、季節の描写から始まるようなエッセイもあって、お医者さんから我々への書簡集という雰囲気もあります。

男性にも女性にもお勧めできる、「育てる」について学べる一冊です。