ミニレビュー
著者は、オバマ氏のスピーチの多くの同時通訳を手がけてきた方。「創りかた」といっても方法論が解説されているわけではなく、1ページ単位のコラムの寄せ集めという感じです。
寄せ集めだからつまらないかというと、そんなことはありませんでした。なぜオバマ氏のスピーチに聞き惚れてしまうのか、対訳を交えて解説してくれます。オバマ氏のスピーチについて掘り下げるだけでなく、アメリカでのスピーチ文化や同時通訳の苦労話など、多くのスピーチに接している現役の同時通訳者ならではの話が多く、楽しんで読みました。
(参考)
会話の公理(ポール・グライス) – *ListFreak