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株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす


ミニレビュー

タイムトラベルができたとして、1950年に戻ってIBMかスタンダード・オイル・オブ・ニュージャージー(以下スタ社)かどちらかの株を買うとします。あなたはこれから21世紀までの50年間、一株当たりの売上・配当・利益の伸び率すべてでIBMが上回ることを知っています。IBMの属するハイテクセクターは15%弱の高成長を遂げるのに対し、石油セクターはマイナス14%と縮小することも、分かっています。さて、どちらを買うか?

と、わざわざクイズにするくらいですから予想が付くと思いますが、正解はスタ社(ただし、配当を同じ会社の株式購入に当てていくことが前提)。実は、スタ社はIBMに比べると一貫して人気(PER、株価÷利益)が低く、そのためもあって多くの配当を支払っていました。株価が割安で配当利回りが高いということは、再投資のサイクルを速く回せるということ。割安株を買って配当を再投資していく戦略の力強さがよく分かる事例でした。

後半では、世界の人口動態をにらみながら、これから取るべき投資戦略について考察しています。久しぶりに「役に立つ!」と実感できた投資本でした。

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