- タイトル:食も心もマインドフルに―食べ物との素敵な関係を楽しむために
- 著者:スーザン アルバース(著)、Albers,Susan(原著)、徹, 上原(翻訳)、美奈子, 佐藤(翻訳)
- 出版社:星和書店
- 出版日:2005-10-01
ミニレビュー
盲目的な食事制限・過食・小食をいましめ、マインドフルに食事をしようという本。
仏教でいう「四念処」の枠組みを借りて、心・身体・思想・感情それぞれの観点から「マインドフルに食べる」とはどういうことか、どう実践するかといった解説がなされています。
着眼はとてもいいと思うのですが、身体を除く心・思想・感情の違いがちょっと分かりづらかった。
マインドフルでない(マインドレスな)食べ方の例に面白いものがあったのでご紹介します。
- 【心】食物の摂取について警戒心が強く、食品ラベルを詳しく調べる。
- 【心】食べ物を「良い」または「悪い」に分類する。
- 【心】健康に良いということよりも、減量を念頭にして食品を選ぶ。
- 【心】ダイエットを始める前に大量に食べ、ダイエットなどほんの短期間しか続かないことを確信している。
- 【身体】次々と新たなダイエットをとっかえひっかえ繰り返すため、常に体重が上下に変動している。これは長期的にみて非常に不健康である。
- 【身体】絶食し、食物摂取を不健康なレベルまで切り詰める。
- 【身体】自分の身体が望んでいることに耳を傾けない。
- 【思想】カロリー、一人前の料理の分量、ダイエットのコツについての情報をたくさん知っている。
- 【思想】栄養的な必要性を無視する。
- 【思想】自分には達成すべき理想の体重があると信じている。
- 【思想】しきりに食べ物について話し、考える。
- 【思想】食べるという経験、もしくは喜びよりも、食べ物のカロリー的な価値についてより考える。
- 【感情】自分の身体を太っていると感じ、不満を示したり嫌悪感を抱いている。
- 【感情】食事行動に左右されて気分が動揺する。
- 【感情】ダイエットの決まりを破ると罪悪感に駆られる。
- 【感情】他人の身体を検証し、しきりに鏡をチェックする。
- 【感情】ダイエット用の食事以外のものを食べると、まるで不正を働いたかのように感じる。
- 【感情】自分の体型をなかなか受け入れることができず、誰かほかの人の身体を得たいと思っている。
慢性的にマインドレスなダイエットをしている人の特徴 – *ListFreak