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簡単に、単純に考える


ミニレビュー

将棋の羽生 善治氏の対談集。対談相手は平尾 誠二、二宮 清純、金出 武雄各氏。

話題の入り口はそれぞれの専門(将棋、ラグビー、スポーツ、ロボット工学)ですが、テーマは勝負、選択、決断、創造、発想、思考、直感といった辺りを行き来します。

羽生氏は賢いだけでなく対談上手でもあることを知りました。この対談集においてはどちらかというと質問される側ですが、相手が二の矢を継げるような、意味のある答えを返していくので、徐々にテーマが深まっていくような印象があります。

すこし長めのあとがき「勝負をあきらめない勇気が、直感を導く」も、内容も文体も締まっていていい文章です。