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ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 2


ミニレビュー

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』から三年。読者からの問い合わせに答えると共に、福田さんがデジタルツールをどう使っているかなど、更に実践的な内容を盛り込んだ続編です。

文章術、電脳術、情報術、時間術と章が分かれていますので、面白かったところを抜書きしておきます。

■コラムの効用
「文章術」では600〜800字ほどのコラムを書くことを奨めています。その利点は、

引用:

1. 短いので、文章のすみずみまで神経を行き渡らせることができる。
2. 人に読んでもらえる。商品たりえる。
3. 書くという前提で、事物に接する姿勢を育てることができる。

コラムの構成については、起承転結をベースにすればこんな感じです。

情報客観的認識認識
分析
解釈主観
価値判断行動

もちろんこの通りである必要はないと書いてありますが、ファクトから始めて主観を示し、最後は読者に行動を促すという整理は分かりやすいですね。

エッセイは有名人でもない限り商品にならないからダメだそうです。コラムとエッセイの違いがよく分からないのですが、身辺雑記的なものがエッセイなのでしょうね。文章力を上げるためにblogを書いている人は、この章は要チェックです。

■緊張と緩和
福田さんは職業的にも性格的にも、平日がオンで週末がオフ、昼間がオンで夜がオフといった区別がありません。そこで毎日の中の緊張と緩和のバランスが重要だと書いています。携帯電話は必ず留守電で受けてからタクシーの中でまとめて返事をするとか、スケジュール管理はしない(!)とか、自分のペースで仕事をするための「私の方法」が満載。
モバイル機器を使いこなしておられますが、その奴隷になっては意味がありません。「消耗ではなく拡大のためのモバイルを」というくだりには共感度大。