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まず「書いてみる」生活―「読書」だけではもったいない


ミニレビュー

「書くことは、人間の本質なのだ」

著者の「鷲田 小彌太」氏という名前、インパクトが強いせいもあって、よく見かける気がします。Amazon.co.jpで検索してみたら、141冊もヒットしました。

この本は、その著者が定年を迎える世代に向けて書いた「書いてみよう」論。個人的に興味を持って読んだのは、「三分割式文章術」というくだり。

テーマが何であれ、まず自分なりの視点からワン・フレーズをひねり出します。

引用:

 

ワン・フレーズ(一主命題)でいいのです。その主命題に三本の章命題がつき、三本の章命題にさらに三本ずつの節命題がつくと、プラン基本表(table of contents = 目次)ができあがります。これで、柱=命題が合計一三本立ったことになります。一本の命題を三枚で書けば、約四〇枚の文章が、全体の統一が保たれ、それぞれの章、節も論理が一貫し、細部まで全体を貫く意志(視点)が浸透する、ということになります。私の三分割式文章術です。(p92)

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』に通じる、文章の構造化術ですね。著者はこの目次立ての作業を大変重視しています。目次をしっかり立てた上で、思い切って書けと。

(参考)
鷲田小彌太さんの「書く技術」 – *ListFreak:

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