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花を売らない花売り娘の物語―ハイタッチ・マーケティング論


ミニレビュー

「はじめに」の冒頭に
『この本はビジネスの書ではありません。
ビジネス人生の書です。』
とあります。

内容もその通りで、マーケティング「論」というよりはビジネスパーソンの「心構え」を説いている本だと理解しました。語りかけるような文体に加えて、パワーポイントのスライドっぽい挿絵が随所に出てくるので、講演を聞くように読み進めていけます。

タイトルの『花を売らない花売り娘』が言わんとしていることは、ご存じの方も多いと思います。

人は花が欲しいから花を買いに来るのではない。では何を買いに来るのか?著者が『発展のマーケティング』(セオドア・レビット著。現在は『レビットのマーケティング思考法―本質・戦略・実践』と改訳されています)から要約したという文章を引用します。

引用:

 

商品の定義は、自社で何を製造しているかによってではなく、顧客が何を欲しているかによって定義されなければならない。なぜなら、商品とは人が購入する品物(機能)ではなく、人が自分たちの問題を解決するためか、人が自分たちの願望を達成するための道具(解決手段)だからである。

(参考)
「コンピュータが真似できない、人間ならではの3つの能力」 – *ListFreak

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