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希望の国のエクソダス


ミニレビュー

集団不登校を起こした中学生のネットワークが日本を大きく揺さぶるという、リアルタイム〜近未来フィクション。

中学生が地域通貨を作るくだりがあると聞いたので読みました。物語仕立てなら地域通貨も分かりやすいかな、と思いまして。

実際には大して言及されていませんでしたのでその目的はかないませんでしたが、本は面白かった。いま日本人が何となく自分達に抱いている焦燥感というかぬるま湯感を表現しようとしているのがよく分かりました。

純文学で一定の評価を得てきた村上龍にとっては、このような情報小説色の濃いフィクションを書くことは冒険です。社会問題や経済に対する自らの理解と近未来に対する想像力を問われるからです。それでも、とにかく書いて世に問うてみる姿勢に好感。