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運は数学にまかせなさい―確率・統計に学ぶ処世術


ミニレビュー

ハードカバーで厚めですが、読みやすい(斜め読みでも主要なメッセージはつかめる)本でした。あえていえば、数字がすべて漢数字なので、数字がたくだん出てくる部分が読みづらい。縦書きの本では避けづらいことではありますが。

最終章は、15問のクイズからなっています。最後に試験があるというと読む前からげんなりするかもしれませんが、大丈夫。全体の復習をこのようにさせてくれるのは良心的な仕掛けだなと感心。

引用:

 

第1章 無作為(ランダム)性に囲まれて――どちらを見ても確率、確率、また確率
第2章 その確率は?――偶然の一致と意外性
第3章 法則を見極める――なぜカジノはかならず勝つのか?
第4章 カードで勝負――ブリッジ、ポーカー、ブラックジャック
第5章 殺人という最も卑劣な行為――傾向を読む
第6章 満足のいく意思決定――決断の下し方
第7章 白衣の研究者は信用できるか?――調査から言えること、言えないこと
第8章 そんなことは起きるはずがない――とても低い確率
第9章 コーヒーブレーク――経営が傾いたカジノの話
第10章 五一%対四九%――世論調査のほんとうの意味合い
第11章 二十回に十九回まで――誤差の範囲
第12章 ランダム性が救いの手――不確実性があなたの味方となるとき
第13章 進化と遺伝子とウイルス――生物界に見られるランダム性
第14章 難問「モンティ・ホール」問題――手掛かりから確率を見つけ出す
第15章 スパム、スパム、確率、そしてスパム――迷惑メールをブロックする
第16章 無知とカオスと量子力学――ランダム性を生み出すもの
第17章 最終試験――確率の観点をものにできたか?