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さわかみ流 図解 長期投資学―最後に勝つ、財産づくりの仕組み


ミニレビュー

わたしが5年前に作成した起-動線の計画資料では、目標とする活動のひとつとして、「さわかみ投信」を挙げています。「個人」の重視、低コスト運営、短期でなく長期。あちらのテーマは「お金」で、こちらは「意志決定・ポリシーづくり」。テーマこそ違え、尊敬に値する活動だと感じていましたので。

実際、もう5年以上、毎月さわかみ投信を買い続けています。事業収入が約100万円だった苦しい年でも、この投資だけは続けました。

そのさわかみ投信の社長、澤上 篤人氏の新著。読者が自分なりに長期投資の方向性を考えるための、「フローチャート思考」を紹介しています。

フローチャート思考そのものは、極めてシンプルです。テーマを決め、要素を挙げ、因果関係をじっくり考えながら線でつなぐ。実際に7つのテーマを挙げ、フローチャートのサンプルとともに、「先の読み方」を解説してくれます。

これは単に投資のためだけでなく、個人の意志決定のためにも、むしろそのためにこそ、重要な作業だと思います。ありたい自分に沿いつつ、自分が活かせるフィールドをどこに求めるか。そう考えると「仕事選び」もまた長期投資です。