ミニレビュー
「考える技術」を料理に例えると、料理教室ではなくてカウンター越しに一流の板前の料理を鑑賞するのがこの本。大前研一氏がその問題解決力を駆使して料理した事例がたくさんあり、相変わらず明快な文章が勉強になります。
考える技術そのものについては大まかにPS(ピラミッド・ストラクチャー)の作り方と問題解決のプロセスが紹介されているだけなので、そこに不満を持つ評もAmazonでは見掛けました。著者としては、そこは著者監修の思考力講座(巻末資料として案内が掲載されています)に譲るということでしょうね。
例題も、短いながら豊富にありますので、類書やビジネススクールなどで問題解決を学んだ方ならば、大前氏に挑戦するつもりで考え考え読むと楽しめるのではないでしょうか。