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隠れた人材価値

ヒューマン・リソース・マネジメントという言葉が最近よく聞かれます。この本はこの手の、従業員を単なるインプットのリソースとして考えることを批判的に考察し、具体的な企業例を挙げながら、真に業績をあげうる企業の条件を、人事制度という側面から解説しています。企業という枠にかかわらず、あらゆる組織というものは「その理念の首尾一貫性がいかに大事か」ということを考えさせられます。この点では、既に有名な『ビジョナリーカンパニー』に相通ずるメッセージを投げかけています。ちなみに、この本で取り上げられている企業のケースは、決してそれぞれが素晴らしい理念や文化をもっていることを意味しているわけではありません。ただ、その理念が人事制度にまで完全に貫かれている点が非常に重要なことだ、という点がよく理解されます。