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積極的考え方の力

自己啓発書でどこでも見かける、ポジティブ・シンキングについて書かれた本ですが、その原点といえるのがこの本だそうです。なにしろ、これが書かれたのが1952年ということですから。そして、世界中で2千万部売れたベストセラーになったそうです。

著者は牧師さんで、当然内容はキリスト教をベースに書かれているのですが、いわゆる「宗教書」ではまったくありません。難解なところや神秘的なところは全くなく、合理的精神に貫かれています。

聖書の言葉や祈りを実生活に活かし、生活や仕事の改善、あるいは病気の治療にまで役立てるにはどのようにすればよいかが、具体的に説かれています。

信仰というものを、依存や逃避のための道具として用いるのではなく、自分自身の持っている潜在的な能力を最大限に引き出すために用いるということは、科学的な面から考えても、理に適っていると思います。

以前、仏教について若いお坊さんから教えていただいた時と同じく、本来宗教というものが持っていた意味に、改めて気付くことができ、非常に大きな勉強になりました。

50年前という古さは一切感じさせませんし、もう、ポジティブ・シンキングの本は飽きた、と思われている方にも、ご一読をお奨めできる本です。