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フォーカス―市場支配の絶対条件

「わらし仙人の超発想のビジネス書籍コンテンツ速報!」というメルマガで知り、しばらく前に買って途中まで読んでいた本だったのですが、ようやく最後まで読み終えました。(しかし、やはりメルマガで知ったのですが、この本は絶版になってしまったそうです。)

メルマガの中で非常に強く推薦されていたのですが、確かにとてもパワフルな情報にあふれた本でした。

本全体のメッセージはただ一つ「競争に勝つためには戦線を広げず絞り込め。フォーカスせよ」ということだけで、戦術論で言えば初歩的な当たり前の話に思えるのですが、しつこく感じるくらいに豊富な実例でを挙げ、いかに現実の世界ではそれが守られていないか、そしてそれを正しく実行することが重要かが述べられています。

確かに、「戦力集中の原則」に対立する知見として、投資の世界では「ポートフォリオ理論」というのもあるわけですし、フォーカスすることによって短期的な成績はむしろ落ち込むことがあり得ることをも作者は指摘しています。それだけに、現実の世界で「フォーカス」を正しく実行することがいかに難しいことかも理解できます。

しかし、それだからこそ、作者はくどく感じるくらいに何回も実例を挙げ、それでも「フォーカス」が重要であることを繰り返し主張し、納得せざるを得ないように論を展開しています。

他の本でも同様の知見を得ることはできるかもしれませんが、やはり絶版になってしまうには、とても惜しい本だと思いました。
とりあえず僕の本は、「みんなが図書館」に寄贈しておきますので、ご関心を持たれた方はご連絡ください。