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コンセプトノート

216. Lovable & Capable

他人との利害関係を調整するとき、最初に心がけるべきことは何か。
『平和の文化 8つのキーワード』という本によれば、それは「自分と相手を慈しむ」ことです。

  1. 自分と相手を慈しむ。
  2. 自分の要求を伝える。
  3. 自分の気持ちを伝える。
  4. 相手の要求と気持ちを理解する。
  5. 互いが益を得る解決を望む。
  6. 互いが納得し、心の平和を得るよう解決する。

建設的な交渉のルール*ListFreak

そのために何が必要か。解説部分に、IALAC(I Am Lovable And Capable)という言葉がありました。直訳すると「自分は愛すべき、そして有能な存在である」ということですね。自分をそのように捉えて初めて、相手を尊重することができるということでしょうか。交渉や紛争解決だけでなく、コミュニケーションのための心構えとしてよさそうです。

そういえば育児書などにも「少なくとも親は必ず自分を愛してくれているという気持ちが、子どもの自信になり、精神的な支えになる」と書いてあるものがありました。

IALACという言葉、最初は「自尊心」と訳そうと思いました。ただ、自尊心という言葉には「尊大」というニュアンスが入り込んでいます。試しに自尊心を広辞苑で引くと『自尊の気持。特に、自分の尊厳を意識・主張して、他人の干渉を排除しようとする心理・態度。プライド』。

自信、自愛、自敬など、いくつか考えて諦めてしまいました。ぴったり来る日本語が見つからなかったので、”Lovable & Capable”で覚えておこうと思います。