1月と2月は、できるだけいろいろな人に会うようにしています。それぞれのお話の根底に共通するものを感じましたので、今回はその部分を切り取ってご紹介します。
エピソード1
今週、ちょっと音信の途絶えていたAさんが連絡をくれ、3年ぶりくらいにお会いしました。Aさんもひとりカンパニーで仕事をされています。
いろいろ話をしているうちに、この3年間大きな仕事に掛かりきりになっていたことと、その仕事を先月でやめたことが分かりました。やめたのには、Aさんの事情も依頼側の事情もあったわけですが、収入の6〜7割を占めていた案件を、どちらかといえばAさんの方からやめたそうです。
その仕事は自分に経済的な安定と安心感ををもたらしてくれた一方で、不安も募っていったと、Aさんは言っていました。その仕事に没入するためには他の仕事を断らざるを得ない。そうすると、人脈も発想もどんどん細っていく。そういった不安です。
エピソード2
偶然にもその翌日、別の人と同じような話になりました。数年の独立経験を経て、いまはベンチャー企業の副社長です。独立事業者時代を振り返って、「いつ自分のスキルが陳腐化するか」という恐怖が最大の敵だったと語ってくれました。いまの仕事を引き受けたのも、自分に変化を課すためとのこと。
エピソード3
上記の方とお話しした夜、グロービス経営大学院 学長の堀 義人さんのお話を聞く機会を得ました。その中でAQ(逆境指数)という概念を紹介され、つねに(ときには意図的に)逆境に身を置く人間が最終的には大きく成長するという話がありました。
健全な不安をバネにする人も、高い目標を掲げずにはいられない人もいますが、皆さんがそれぞれのチャレンジに向けて自らに変化を課そうとしている様子に、とても刺激を受けました。