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コンセプトノート

005. 治療から予防へ

先日歯医者に掛かって知ったのですが、虫歯になりやすい子供の歯にフッ素(樹脂?)をコーティングしておくと半年以上は虫歯を防ぐ効果を発揮するそうです。

歯医者からすると予防的な措置を施すことで潜在的な診療機会を失いますが、定期的にコーティングなどのメンテナンスをしてもらえれば安定収入になるわけで、医者のあり方としては健康を害した患者を受動的に治療していくよりは予防をビジネス化していくのが正しい道です。

医療に限らず障害対応系のものごとは「治療から予防へ」進化していくものです。最初はトラブルが起きてから対応を考えているのでどうしても後手後手に回ります。しばらくしてシステムが分かってくると

  • トラブルの原因を根絶してトラブルそのものが起きないようにしよう、
  • ゼロには出来ないけれどなるべく予兆の段階で検知しよう、
  • バックアッププランを持とう、

誰しもこんな風に考えるでしょう。製造業の現場、情報システムの運用、インテリジェント家電など、具体的な事例を考えればその通りになっています。

さてあなた自身の生活においては、何が後手に回り何に先手を打っているでしょうか。先手を打つとまでは言わないまでも、トラブルに攻め込まれて後手後手に回らないために考えられることはあるでしょうか。

「治療から予防へ」、言い古された言葉ですが起-動線のコンセプトを考える上でも大事なキーワードです。