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コンセプトノート

032. 志の金庫

先週、オルティブコーポレーションという会社の方と話をする機会がありました。よく話題になるベンチャー企業なのでご存知かもしれませんが、保険の管理を行う会員制サービスを提供しています。

保険商品を販売しない中立のスタンス、それを貫くために会員制サービスという茨の道を選んだところに起-動線との共通点を感じたので、共同でサービスを提供する余地を探ってみたいと考えていました。

業務のご紹介の中で、「我々は情報の金庫です」と仰っておられたのが耳に残りました。現在は保険の見直しから始まる一連のサービスから始まる全ての関連業務を自社でやっておられますが、今後は外部FPとの連携を活用し、自社は保険金がきちんと貰えるように関連情報を保管するサービスに特化したいとのこと。

保険金は請求しないと貰えません。例えばあなたが死んだらあなたの配偶者が、夫婦が死んだら子供たちが、家族が死んだら親が、保険会社に保険金を請求する必要があります(阪神大震災に関連する保険金は数千億円が未請求なのではないかということでした)。

その伝でいけば、起-動線の自分ナビは志の金庫です(金庫といっても鍵を掛けてしまいこむものではなく、いつでも出し入れ可能ですが)。自分のポリシーを書いてみたり、それを物差しにしてチャレンジへの距離を測ったりするようなことは、アツい時期には真剣にやりますが、諦めてしまったり過ぎてしまったりすると忘れてしまうものです。

例えばせっかく転職したのに「なんか違うなあ」と言ってる友達、近くにいませんか?多分転職前には「こんないいことがあるはず」という期待や、「こういうマイナスがあるのは分かってる」という覚悟を持っていたと思いますが、そういうことは転職前の「アツい」時期だからすらすら出てきたのであって、あとから思い出すことは難しかったりします。

もし決断に至る過程が自分ナビとして残っていたらどうでしょう?アツい時期固有の過大な期待を抱いていたのか、覚悟を決めたつもりのデメリットがやっぱり無視できないほど大きかったのか、見えていなかったデメリットが見えてきてしまったのか、原因はきっと色々出てくると思いますが、少なくとも「その時点ではベストの決断だった」と思えれば後悔はしなくて済みますし、もともとの期待・覚悟の見込みが甘すぎたと知ることができれば、それはそれで次に活かし、次の軌道修正に挑むことができます。

オルティブコーポレーション

※ 「自分ナビ」作成プログラムは提供を終了しています