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コンセプトノート

369. 問題の不思議

目をそらすと、大きくなる。問題は、自分がこうあるべきと(無意識的にであれ)思う状態と現状とのギャップの知覚だといっていいでしょう。ギャップを感じているのに無視していると、ギャップはどんどん広がって、より大きな問題となってあなたの前に立ちはだかるかもしれません。

逃げると、追いかけてくる。原因があって、問題が生じます。原因があるかぎり、問題は形を変えて現れます。

人のせいにすると、増えていく。問題であるかないかは自分が決める、ただしその問題をなくすのは他人の仕事。これでは、問題は増える一方です。

向き合う勇気を持つと、正体を現す。「こうあるべき」「こうなったら問題ではない」という状態を観る(イメージする)こと。現状を観る(観察する)こと。この2つの「観る」がしっかりできると、問題はそこにただ現れ、それ以上大きくなったり追いかけてきたり増えたりすることはないのだと思います。しかし、自分が抱いている甘い夢や自分のひどい現実とかをしっかり観るのは、とても勇気が要ることです。

引き受ける覚悟を持つと、教師になる。問題を自分のものとして引き受ける覚悟を持った人や組織は、問題を積極的に探します。問題は改善の余地を教えてくれる教師だからです。

高い理想から照らすと、崇高な光を放つ。いまから10年以内に月に行くと「決めた」。そう言ったアメリカの大統領がいました。不良品率は何パーセント減ではなく「ゼロ」をめざすべきだ。そう言った生産管理のプロがいました。高い理想を掲げる、つまり大きなギャップを創り出すことは、しばしば人を鼓舞し、目的への飛躍的な発想をうながします。

  • 目をそらすと、大きくなる。
  • 逃げると、追いかけてくる。
  • 人のせいにすると、増えていく。
  • 向き合う勇気を持つと、正体を現す。
  • 引き受ける覚悟を持つと、教師になる。
  • 高い理想から照らすと、崇高な光を放つ。
  • それが、問題の不思議。

問題の不思議*ListFreak