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コンセプトノート

008. メイクもまた奥が深い

先日、友人が起-動線サイトを見た感想をメールしてくれました。
彼女は外資系コンサルティングファームにて日米で活躍 → シカゴ大学大学院で文化論と美術史・美術館学を学ぶ → 再びコンサルに出戻ってバックオフィスを担当、というなんだか楽しそうなキャリアの持ち主なのですが、これからメイクアップアーティストを目指すので会社を辞めると書いてあったのを読んだ時には、うーむさすがと言う他ありませんでした・・・

トレーニング(koji注:「自分ナビ」作成プログラムのこと)というのはなかなか難しいところですよね。

手っ取り早く受けるのは、技術習得や資格試験向けのコースですよね。目に見て、触れる結果がすぐでるような。

メイクでもそうなのですが、多くのお客さんは、すぐに、簡単に、変われる秘訣を求めて集まってくるの。でも、私の所属しているところでは、メイク以前に呼吸法や、顔を触る方向性といったことを教えるので、本質的な部分を教えているとはいえ、大多数に受ける内容ではない上に、1日、2日では身に付けることができないんです。

今、受けているお化粧は、一日で!その場で顔が変わる!シミが隠れる!目の大きさが二倍に見える!っていうものなのです。それはそれで、カスタマーエクスペクテーションにあっていると思うのだけど、一つ問題が。この手の一日速習変身コースでのお化粧って、みんながみんな、同じ顔になってしまうの。。。ある種、怖いと私は思います。

呼吸法が化粧の一部であるとは!私はメイクのことはド素人ですのでこれを読んで大いに驚きましたが、よく考えてみると、理の当然かもしれませんね。

メイクと聞くと、私などは何かを顔に塗ることくらいの認識しかありませんが、それは手法に過ぎない話です。メイクの本来の目的は自分を美しく見せることであり(素人なので無責任に書いてますよ)、立ち居振舞い、目線の使い方、呼吸法などと並ぶ1つの手法として「何かを顔に塗ること」のテクニックがあるわけです。更に突き詰めれば、自分が他人に認めて欲しい美しさとは何なのか、そこには「生きる姿勢」といった内面的な要素まで含まれるのではないか、といった話にまで還元されるんでしょうね。

更に、人気の一日速習コースは同じような顔を量産してしまうというくだり、笑い話のようですが非常に普遍的なポイントを突いていると思います。その人らしい美しさを考えることなく画一的に塗布技術だけを学ぶとすれば、表面の仕上がりはどうしたって同じようになるでしょう(テクニックを学ぶ場としての一日速習コースの意義を否定しているわけではありません、念のため)。

本質的な部分で自分を知ろう・変えようと思ったら、それは1日2日では身に付けることが出来ないというメイクの話、そのまま起-動線で使えるなあと思ってしまいました。マス媒体が提供してくれる画一的なキャリア・デザインや資産形成の情報をかき集めることは、化粧品の瓶を並べている以上のものではありません。無駄な化粧品を買ったり結果的に必要のない情報収集をする前に、一度起-動線の仲間と一緒に自分の呼吸法を考えてみませんか。

※ 「自分ナビ」作成プログラムは提供を終了しています