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コンセプトノート

029. ピーターの法則

先日のコンセプトノートで予告だけしたピーターの法則について。

詳しくはインターネットで「ピーターの法則」を検索していただくとして、私が藤原さんから聞いて覚えている言葉で書きます(したがって元々の意味と異なっていたとしても、それはひとえに私の理解が浅いせいです。予めご了承を。後で原著にあたるよう努めます)。

「階層がある全ての企業は無能化する」んだそうです。どういうことか。階層があると、有能な人には昇進という圧力が掛かります。ところが昇進すると業務や責任範囲が変わりますから、昇進前の職位で有能であった人が新しい職位で有能とは限りません。むしろ新しい職掌に適応できる人のほうが少ないでしょう。

こうして昇進につれ人はその有能さを発揮できなくなっていき、これ以上昇進の圧力が掛からなくなる、つまり無能化したところで安定します。

うーむ何と恐ろしい。これを打破する方法はもちろん階層を無くすことなんですが、日々会社から給料を貰っている身としてはそうラジカルなことも言っていられません。そこで「創造的無能」たれ、というわけです。

(昇進の圧力が掛からないくらいにちょっとだけ)変わった人間でいることによって会社内の「階層」という魔物から逃れよう、ということで、藤原さんが例として挙げておられたのはノーベル化学賞の田中さんでした。この方が、望んで主任に留まっていた話は皆さんご存知ですよね。

コンセプトノートらしいオチを付けるとすれば、自分は何によって社会で活かされるべき人材なのか、自分なりに信ずるものがあれば、勇気を持って「創造的無能」宣言が出来るはず・・・ということでしょうか。でもやってみないと分からないこともありますから、「今が一番幸せ!」的な現状維持よりも、一度昇進した後で「降りる」勇気を持つことの方が大事だと思います。

『ピーターの法則―創造的無能のすすめ』