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コンセプトノート

036. ゴールは出発点にある

起-動線フェーズ2として考えていること『情報選択の時代』からの引用をしました。これは「ゴールは出発点にある」という小文の一部で、「理解」について書かれています。重複になりますがいい文章ですので再度引かせてください:

 独創性(オリジナリティ)は、出発点(オリジン)に存在しているのだ。

 たとえば、あなたの住む地域社会(コミュニティ)が病院の建設を計画中だとしよう。表面上、新しい病院の目的は、よりよい医療サービスの提供にある。しかし、この医療サービス提供という目的は、本当のところは、ヘルスケアの改善、ひいては健康の改善である。とすれば、より本質的な目標は、地域社会の生活の質の改善といえる。この目的を達成する最善の方法は、もしかしたら、病院を建設することではないかもしれない。その地域社会が求めているのは、緊急医療サービスと、予防医学に重点を置いた多くのプログラムだけなのかもしれないのだ。

 問題解決には二つの側面がある。「何を」実現したいかと、それを「どのように」実現したいか、である。すぐれて創造的な人たちのなかにも、何をしたいかをとばして、いきなりどのようにするかを考えて、問題にあたろうとする人がいる。しかし、やり方(How to?)は数多くあるが、目的(What is?)は一つしかない。「どのように」の原動力は「何を」である。「どのように」という問いを発するまえに、かならず「何を」という問いかけがなくてはならない。
(略)
私たちの多くは、何をしたいのかを十分理解する前に、あまりに早く、手段の選択に進んでしまう。どんな努力であっても、その究極の目標をはっきりさせるためには、その努力の目的は何かを問いかけ、それが自分のしたいこと、あるいはする必要があることとどう関係しているかをはっきりさせなくてはならない。実際のところ、人生設計というものはこうした質問の積み重ねによって発展してきたのだと私は信じている。

『情報選択の時代』

「起-動線的」解釈は必要ないですね。

個人向け専門サービスが溢れている現在、何が欲しいかを分かっていない方に無駄ガネを使って欲しくないのです。フェーズ1だけで半年以上頑張って、「ありたい自分」ベースの意志決定を訴えてきた理由の一つは、その立場を明確にするためでもありました。フェーズ2で起-動線が目指しているのは、自分が欲しいサービスをじっくり探せる選択・購入の支援システムであり、サービスの代理販売ではありません。