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コンセプトノート

060. やる気の出るクスリ

やる気を出すよい方法をご存知ですか?
「実際にやってみる」ことだそうです。

経験的にもそんな気がしますが、『海馬/脳は疲れない』によると、それを裏付ける科学的な知見が存在するとのこと。

「やる気」を生み出す脳の場所があるんですよ。側坐核と言いまして、脳のほぼ真ん中に左右ひとつずつある。脳をリンゴだとすると、丁度リンゴの種みたいなちっちゃな脳部位です。ここの神経細胞が活動すればやる気が出るのです。

側坐核から海馬と前頭葉に信号を送る伝達物質アセチルコリンの多寡が「やる気」の有る無しを左右しているそうです。伝聞形ばかりですいませんが、何しろ専門外のことだからしょうがない。

ではどうすれば側坐核を活発にできるか?さらにこの本に拠りかかって進めますと、「最初に刺激ありき」なんですね。やる気が無くてもやってみる。すると側坐核が自己興奮して、気分が乗ってくる。この、「やっているうちに作業モードになる」現象は心理学者によっても見出されており、「作業興奮」と名付けられているそうです。

「石の上にも三年、騙されたと思って・・・」なんて言われてやっているうちに面白くなること、ありますよね。習い事、大学での専攻、会社での職務、みんな大なり小なりそういう要素があるような気がします。

起-動線もまた「考える。動く。そしてまた」という言葉で、「とことん考えた次にはちょっと動いてみようよ」というメッセージを発しているつもりです。「自分ナビ」は考えるツールですが、動いた後にまた書き換えることもできる、まさにナビゲータとしての役目を果たしたいと考えています。